こんにちは。ゆきです。
緊急事態宣言が開け、予定を数件入れた3月。
その甲斐あってお嬢もお外に慣れて来たのか、
電車移動でぐずらなくなりました。成長!
今回は『BCG』についてです。
接種に当たっての注意点と腕の経過をまとめました。
=Contents=
⒈BCGワクチン
▶︎BCGワクチンて何?
BCGワクチンは、結核予防のために作られた『生ワクチン』
日本では生後1歳になるまでに接種を受けることになっています。
★結核とは…?
昔の病気と言われがちですが、現代でも1日に40人ほどが結核を発生、6人が亡くなる病気。感染者の咳やくしゃみなどから散った結核菌、それを吸い込むことにより空気感染する病気。感染者の20%〜25%が発病している。
赤ちゃんは結核の発病を防ぐための免疫が未熟ですよね。
その為、感染してしまうと発病するリスク、そして重症化する危険性が非常に高いと言われています。発病を予防するワクチンがBCGなのです。
▶︎BCGって何の略?
フランス語で『Bacille de Calmette et Guerin』
開発者にちなんだ、”カルメットとゲランの菌”という意味だそう。
ちなみに結核を発見したのがロベルト・コッホさん。
コッホ現象はここから来てますね(ほぅ〜)
▶︎BCGの効果
・結核の発病を、およそ1/4に抑える
・小児の重症化に対して特に効果がある
・予防の効果は10〜15年続く
▶︎なぜ注射じゃないの?
生ワクチンなので、昔は口から摂取していたそうですが効果が薄く、注射で接種するように。しかし注射の場合、接種痕がとても目立ってしまう…。その為日本では「菅針」という器具が開発され、現在の『経皮接種法』が確立されました。これは日本独自の接種方法で、海外では注射器による『皮内接種法』が行われています。
…今でも痕すごくないか?と思う私がいますが、
どんな注射器でやってたんでしょうね・・・笑
▶︎接種スケジュール
法律では1歳になるまでと定められていますが、なるべく早い時期の接種が好まれます。
その為ほとんどの自治体が生後5ヶ月〜8ヶ月の間での接種を推奨。掛かりつけ小児科での接種や、対象月齢の赤ちゃんを施設に呼ぶ集団接種等、地域によってシステムも様々です。
うちの自治体は、6ヶ月での集団接種だったので
1月に市からの案内が来て、2月に実施しました。
▷同時接種について
先生が認めた場合のみ、2つ以上のワクチンを同時に接種可能。
掛かりつけ医での接種の場合、大体が他のワクチンと同時接種されている赤ちゃんが多いイメージです。
▷他の予防接種との間隔
ワクチンは3種類に分けられ、BCGは『注射生ワクチン』にあたります。
BCG接種後に他の注射生ワクチンを接種する場合、27日以上の間隔を開ける必要があり、逆に他の生ワクチンを接種後27日間は、BCGワクチンを接種できません。自治体での集団接種の場合、日程が決まっていると思うので注意が必要です。
他の2種類のワクチンについての接種間隔の規定ありませんので、2020年8月生まれ以降のベビーたちについては、ロタとBCGの接種について心配する必要はないです。
⒉接種時の留意点
▶︎予診票の記入
予防接種を受ける際に自治体から送られてくる予診表があります。
BCGも配布されるので、よく読んで該当する項目がないか確認。中身は他の予診票と同じです。
・結核にかかったことはないか?
・直近で免疫低下の病気にかかっていないか?
・免疫低下の影響がある薬を服用していないか?
・二の腕にステロイドを塗っている
上記のいずれかが該当していた場合は、接種前に先生に必ず確認を!
▶︎指示のあった持ち物
⭐︎予診票
⭐︎母子手帳
⭐︎バスタオル
⭐︎ヘアゴム(髪の長いママのみ)
必要であれば…
・オムツ
・ミルク
・着替え
生ワクチンのため、接種後皮膚が乾燥するまで絶対に触れてはいけないようで、髪の長いママは、子供の腕に髪の毛が触れないよう、くくる指示がありました。
▶︎当日の服装
2月末のいいお天気な日やったので
肌着+ボディスーツ+アウターで行きました。
肌着もお洋服も、被りタイプは控えたほうがベター。
前開きで腕が出し入れしやすい物を選ぶことをお勧めします。
▶︎いざ接種!
指定時間に会場へ。
腕を出して待機するよう指示があります。
かぶりタイプの服を着ていると、首のところから腕を出すか、お腹丸出しで脱ぐか(笑)になってしまうので注意してください。
先生の問診があり、OKをもらってついにハンコ注射です。
腕にワクチンを垂らされて、それを5㎝程にさっと広げたと思ったら、9個の針がついた(本当にハンコだった)やつでブスっと!そして続けて下にもう一発ブス!見事な早業でした。
お嬢は、刺された時には一瞬泣きましたが、接種後の他の子のギャン泣きに圧倒されて涙は引っ込み(笑)。乾燥中はぼけーっと他の赤ちゃんが泣いているのを眺めてはりました。
接種が終わったら、腕に塗られたワクチンが完全に乾燥するまで待機。絶対に触ってはいけません。乾くのを待っている間に簡単な注意事項の説明をして頂いて終了。他の子たちがサッサと帰り支度する中、うちはしぶとくて15分程かかりました。
▶︎注意事項
・当日のお風呂は◎
ただし擦らず、お湯で優しく流すのみに留めましょう。
▷コッホ現象
結核に感染している赤ちゃんにBCGワクチンを接種した場合、副反応が普通よりも早く、強く出ることがあり、これをコッホ現象と言います。
通常は接種後、10日ほどで赤みが出現。1〜2ヶ月後に強い反応が出てきます。これに対し、コッホ現象は1〜2日後(遅くても7日以内)で、接種場所に強い反応が現れ、徐々に弱くなっていくようです。コッホ現象が起きたお子さんは、結核に感染している可能性があります。
★もし副反応が出たら…
必ず接種を受けた医療機関に連絡を。
(集団接種の場合は自治体・保健所の担当課に)
⇨救急車を読んだり、休日に医療機関に行くなどの緊急性はありません。焦らずに。
本当に感染しているかを検査。
感染していた場合は、発病予防のお薬を服用する必要があります。
⒊お嬢の接種痕の経過
▶︎接種当日
ハンコの痕が(笑)
▶︎接種2日後
赤く腫れてる感じが…
え、まさかのコッホ現象??と焦る。
▶︎接種5日後
腫れも引いて痕が消えた。
▶︎接種1週間後
また少し赤くなり始める。
▶︎接種2週間後
上下でかなりの差が(笑)
▶︎接種1ヶ月後(現在)
痕がくっきりと出ていて正常な反応。
⒋副反応の種類
BCGの副反応には下記のようなものがあります。
- 接種した部分の反応が、いつまで立ってもジュクジュクしている
- 治ったと思ったけど、再度ジュクジュクが出現
- 脇の下にコリコリしたリンパ節腫脹がある
- 全身に赤い結核疼が出る。
- 接種してすぐに膿を持ったおできが出現
- ごく稀に、骨や関節の病変。BCG感染症がある
症状が見られた場合は、接種した機関に問い合わせましょう!!